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2009年4月

「空中ブランコ」 著:奥田英夫

空中ブランコ 空中ブランコ

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お奨め度:★★★★★

2004年の直木賞受賞作品。

愉快な神経科医、伊良部先生が登場する「イン・ザ・プール」の続編。

伊良部先生のところへ、またまたいろんな患者がやってくる。

最近うまく飛べないのは、同僚のせいだと言う空中ブランコ乗り、

先の尖った物を見ると、呼吸が苦しくなるやくざ、

義父のヅラが気になって仕方がない医者、

一塁に送球するのが怖いベテランの三塁手、

今書いている作品が、どうしても過去に書いたような気がしてしまう女流作家、

それぞれの心の病を、常識はずれのやりかたで治していく伊良部先生、

治療の為の計算された行動なのか、自分のやりたいようにしているだけなのか・・・?

前作に続き、痛快愉快という感じで、気軽に読めて、後味もいい。 

 

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「最悪」 著:奥田英朗

最悪 最悪

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お奨め度:★★★★☆

小さな町工場の社長・川谷は、近所からの騒音苦情、得意先からの無茶な注文、

銀行員のみどりは、理不尽な上司、セクハラ、家族との関係、

チンピラの和也は、小遣い稼ぎの為にやったトルエン泥棒のせいで、

やくざに追われる身となり、それぞれが自分の置かれた最悪の状況に、

今にも自分を失いそうになっていた。

その3人の最悪な人生が、交差し、さらに最悪な方へと転がり落ちていく・・・・・。

奥田英朗さんの作品は、「サウスバウンド」のような、後味の良いとても好きな感じの

作品と、「邪魔」のような、暗~い、モヤモヤした嫌な感じが残る作品と、2極化している

ので、「最悪」という題名を見た時、読もうかどうしようか、悩んだ。

で、読んでみたら、途中までは、チンピラで自業自得な和也を除いては、

登場人物達が、理不尽な不幸を背負うので、気の毒でモヤモヤして、

読まなくても良かったかなと思いつつ、文章が読みやすく、ストーリー展開が

面白いので、つい、読み続けた。最後まで読んで良かった。

久々の奥田さんは、やはり、面白かった。

 

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「R.P.G.」 著:宮部みゆき 

R.P.G. R.P.G.

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お奨め度:★★☆☆☆

インターネット上の家族ごっこの「お父さん」が殺された。

その3日前に殺された女性と「お父さん」は、男女関係があり、同一犯の

可能性がある。

取り調べ室に呼ばれた、家族ごっこの「お母さん」、「娘」、「息子」。

マジックミラーの向こうで、取り調べの様子を見る「お父さん」の本当の娘・カズミ。

自分や母親という本当の家族がありながら、浮気を繰り返し、ネットの中で家族ごっこ

をしていた父親・・・・。そんな夫に何も言わなかった、情けない母親。

2人を殺した人物は、誰なのか?

宮部みゆきさんの、初の文庫書き下ろし作品。

ご本人も、あとがきで「単行本にするには、枚数が少なく、中短編集に入れるには、

独立性が強い。帯に短し襷に長し。」と、おっしゃっている通り、

中途半端な印象の作品だった。

好きな作家なので、読む前に期待しすぎた面もあるけど、内容も後味も普通で、

ちょっと拍子抜けした感じ。犯人も途中でわかっちゃったし。

 

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