その他の男性作家

「私たちが好きだったこと」 著:宮本輝

私たちが好きだったこと改版 私たちが好きだったこと改版

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

お奨め度:★★★☆☆

工業デザイナーとして、いつか独立する事を目指す与志は、倍率76倍の

都心の高層マンションの公団住宅の抽選に、当たった。

そして、そのマンションで、なぜか、昆虫カメラマンの親友のロバと、

飲み屋で知り合った女の子達・愛子と曜子との、奇妙な4人暮らしが始まってしまった。

なんだかわからないうちに、一緒に暮らす事になった男女2組の恋愛物語。

宮本輝さんは、お名前は知っていたけれども、作品を読んだのは、初めて。

文章もセリフ回しも柔らかくて、すんなりスムーズに読めた。

与志君も、ロバ君も、こちらが心配になるくらい、いい人で、それぞれの彼女の為に、

借金が増えていくのに、暗いお話にはなっていない。

でも、自分が女だから、そういう感想になるのか、女性2人に関しては、

ずるい感じがして、あまり良い印象は持てなかった。

TVドラマか、映画にでもなりそうな話だなぁ、と思っていたら、

岸谷五郎さんの企画&主演で、とっくに映画になっていたらしい。

途中までは、いい感じで読んでいたけど、結末が、恋愛物にありがちな、

陳腐な感じで残念だった。

 

 

  

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ ←ランキングに参加してます。ポチっとしていただけると嬉しいです。

 

↓管理人もやってます。

 WAK2MAIL 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「解夏(げげ)」 著:さだまさし

解夏 解夏

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

お奨め度:★★★★☆

ご存じ、シンガーソングライターのさだまさしさんの作品。

大沢たかおさん主演で、映画にもなっている。

表題の「解夏(げげ)」他、3作品が収録された短編集。

主人公・隆之は、徐々に視力を失っていく病に侵され、仕事を辞め、

母がいる故郷の長崎に帰る。そこへ、東京に残してきた恋人の陽子が、

後を追いかけやってくる。

視力を失っていく事への恐怖、陽子や母に迷惑をかけて生きていくしかない自分に

対する悲しみ、隆之を支えて生きていく覚悟を決めてくれた陽子、母の愛、

思い悩む隆之は、とあるお寺で出会った老人の、「解夏(げげ)」の話に、

心を救われていく・・・・。

以前、映画の「解夏(げげ)」のCMを、TVで観て、

「解夏(げげ)って何だ?へんな響き。」という印象を持った記憶があったので、

古本屋で、ふと、この本が目につき、買って、読んでみた。

さだまさしさんの曲のように、なめらかで、綺麗な文章とストーリー。

「徐々に視力を失っていく」という、重い題材なのに、

雰囲気が綺麗すぎる上に、登場人物達が、ものわかりが良く、冷静で、大人な人ばかり

なので、気持ち良く読めたんだけど、小説としては物足りないというか、

メリハリがなくて、面白みにはかけるような気がした。

でも、他の3作品は、人間模様が上手く書かれていて、さだまさしさんの

小説家としての才能にびっくりした。

全体的に、優しい人がたくさん出てきて、後味の良い本だった。

どこか、「重松清さんを彷彿させる作品達だなぁ。」と、思っていたら、

解説が、重松清さんで、びっくりした。

 

 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ ←ランキングに参加してます。ポチっとしていただけると嬉しいです。

 

↓管理人もやってます。

 WAK2MAIL 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「聖(さとし)の青春」 著:大崎善生

聖の青春 聖の青春

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

お奨め度:★★★★★

幼くして、「ネフローゼ」という重い腎臓病を患い、29歳の若さで亡くなった棋士、

「村山聖(さとし)」の将棋にかけた人生と、彼を支えた家族、師匠、友情の

ノンフィクション作品。

私は将棋には、まったく興味もなく、知識もないが、「羽生善治(よしはる)名人」

という方だけは、さすがに知っている。

「村山聖」は、その「羽生善治名人」のライバルだった方だそうだ。

長くは生きられない事を受け入れ、入退院を繰り返し、

それでも、将棋界で1番になる事を、諦めずにつき進む彼と、

彼の魅力と精神力に惹かれ、サポートしていく周りの心優しい人達。

久し振りに涙した作品だった。

そして、これからも、私は、将棋に興味を持つ事は無いと思うけど、

この本に登場する「羽生善治名人」が、とても人徳がある方なので、

彼のファンになりました。

 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ ←ランキングに参加してます。ポチっとしていただけると嬉しいです。

 

↓管理人もやってます。

 WAK2MAIL 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「闇の子供たち」 著:梁石日(ヤン・ソギル)

闇の子供たち 闇の子供たち

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

お奨め度:★★★★★

貧困に喘ぐタイの村の子供たちが、ほんの少しのお金の為に売られていく。

そして、売られた子供達は、商品として扱われ、家畜以下の扱いを受ける。

バンコクの社会福祉センターで、幼児売買の犠牲になる子供達を、なんとか助けたいと

活動する主人公・恵子と、その仲間達。

その活動の前には、欲にまみれ、非人間化した、政治家・マフィア・警察・軍という

大きな敵が立ちはだかる・・・。

幼児売買、幼児売春、臓器売買。

正直、お奨めしていい小説なのか、悩んだ。読むのは、とても苦しい。

何度か読むのを止めようかと思った。でも、読むべきなんだろうなと、思った。

読むタイミングが難しい。ほんの数ページ読んでも、とても暗い気持ちになる。

数ページづつしか進まなかった。間に別の小説を読んだりして、なんとか読み終えた。

小説そのものは、フィクションだけど、書かれている内容は、おそらく、

現実に起きている事なのだろう。あまりにもひどすぎて、現実感が沸かない。

何を言っても、言い訳、偽善、傲慢になりそうで、これ以上の感想文は書けない。

2008年8月に、映画化されているけど、これを完全に映像化して、公開するのは、

無理だったしょう。きっと、ほとんどの惨いシーンは、カットされているんだろうな。

この先、東南アジアの観光地を訪ねる時、心から楽しむ事が、できなくなりそう・・・。

 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ ←ランキングに参加してます。ポチっとしていただけると嬉しいです。

 

↓管理人もやってます。

 WAK2MAIL 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)